TODA KOHSUKE

かき氷の匙 / 2017

かき氷の匙をつくった。 金槌で打ってつくったが、槌目がとてもきれいだということに今更気が付いた。 表情が豊かに感じられて槌目風の跡とは一線を画している。 こういった原始的なつくり方は過程がすでに魅力的で、仕事量が目に見えてわかるのでよけいに良く見える。 この作品にはコンセプトも何も図面やスケッチすらもないが、単純に何も考えないでつくるのは楽しい。

工業製品は、この味と呼ばれる部分を消すことによって整然たる潔さが美に繋がるが、やはりこの「味」にも美を感じざるを得ない。 方向性は違えど双方に美があり、もちろんその他の美も存在する。 いろんな美しいがある。


制作・写真
戸田 光祐