自分の図案化

2018|グラフィックデザイン

いわゆるブランドロゴのように、自分の図案を考えてみました。基本的に製品には何もサインしたくありません。これについては、単純にものの「かたち」に重きを置いているからです。それでも、いずれ必要になるかもしれないと思い、一度本気で向き合ってみようと思案しました。


自分とは何か。
いつもであればある程度客観的な視点に立てますが、要素を抽出し形として表すにあたってはそれなりに時間が掛かりました。振り返ってみればいい機会だったとも思います。

自己を見つめる過程で最も自分らしいと感じたことは、常に新たな何かに取り組んでいるという生き方でした。ものづくりという一本の軸が通ってはいるけれど、その内容は日々変化し、工業も工芸も美術もデータも手作りも問わない。きっとこれからも、また別の何かに興味を抱き続けるのだと思います。

この能動的な生き方を表現したいと考え、今にも動き出しそうなアシンメトリーな形に導かれていきました。形状として円を使ったのは、私たち日本人にとっての魂の形は球体だと、改めて感じたから。とても気に入っています。

デザイン戸田光祐