自分とは何か。いつもであれば初めから客観的な視点に立てるけれど、要素を抽出し形として表すにあたってはそれなりに時間が掛かった。振り返ってみればいい機会だったとも思う。
自己を見つめる過程で最も自分らしいと感じたことは、常に新たな何かに取り組んでいるという生き方だった。ものづくりという一本の軸が通ってはいるけれど、その内容は日々変化し、工業も工芸も美術もデータも手作りも問わない。
この能動的な生き方を表現したいと考え、今にも動き出しそうなアシンメトリーな形に導かれていった。形状として円を使ったのは、僕ら日本人にとっての魂の形は球体だと、改めて感じたから。
とても気に入ってる。