Shell Chair

2008|椅子 成形合板、本革
校内参考作品

大学入学後初の自由課題で手掛けた作品。
椅子好きな友人がいた影響からか家具がとても好きになっていたため、制作の対象に椅子を選びました。成型合板という手法は先輩の影響で、今決めれば一緒に頼んでくれるとのことで形も何も決まっていないのに先に材料を発注する異例の状況の中で、最大限デザインについて考えました。

最終的には4つの部材からなる座椅子とソファーの間のような家具が生まれました。クッション部分には日暮里で購入してきた本革で贅沢に革張りしています。

ターゲットユーザーは自分です、というプロダクトデザインのコースに通う学生としてはタブーとも言えるプレゼンを行いながらも評価して頂けたことは、本当にいい思い出です。


椅子のように点で床と接する家具に少し抵抗がありました。当時洋室で床の生活をしていた現状に対して最適解を見出したいとも思っていました。講評前に、どの作品が良かったかという講師陣の質問に対して、多くの同級生がこの作品をあげてくれたことは、身勝手な私が認められたようで心の底から嬉しかったです。

デザイン・制作・撮影 戸田光祐