書の軌道

2007|スピードシェイプ クレイ
校内参考作品

大学入学後初めての課題で制作した作品。
スピードシェイプという速さを感じさせる立体という課題に対して、あえて形のない毛筆の軌道の具象化に挑みました。どのような形に速さを感じるのか、描いているうちにひらがなの「つ」のような形にスピード感を抱き造形を定めていきました。全体としては書独特のひねる動作や、とめ、はねを主観的感覚において立体を成しています。始点に向かう「はね」は∞のような印象を与え、静物でありながら動的な印象付けを促しました。

デザイン・制作・撮影 戸田光祐