TODA KOHSUKE

飯能工民芸 / 株式会社サカモト / 2016~

日本の人工林はとても多い。むしろ活かさなければならないという領域にまで来ている。だからこそ国内の針葉樹を活用する活動をしたいと考え、飯能に本社を置く株式会社サカモトとともに飯能工民芸というブランドを立ち上げた。
日本には多くの杉や桧の産地があるが、飯能もそのひとつであり、江戸時代には飯能市の名栗地区(なぐりちく)、原市場地区(はらいちばちく)などの入間川上流の村々では、山から切り出した木材を筏(いかだ)に組み、多くの木材を江戸へ流送していた。江戸幕府開府以降、町づくりや度重なる江戸の大火の復興のために活用され、江戸から見ると「西の川筋から流されてくる良質な木材」という様子から「西川材(にしかわざい)」と呼ばれ親しまれていたと言われている。

西川林業地の森林面積は約2万haあり、そのうち約8割が人工林。飯能地方の森林から切り出される木材は、良質な木材を育てるために苗木を植える「植林」から始まり、間刈り(あいがり)や枝打ちをして木を育てる「育林」、木を切り出す「伐採」、材木を運び出す「搬出」に至るまで、さまざまな技術や知恵、木に対する愛情が込められている。畑で作物を育てて収穫するように、飯能の山地では山に木を植え、それを丹念に育て、伐採して出荷するという循環を数百年にわたり続けてきた。しかしながら近年、輸入材の増加や政府が予測していたほどの木材の需要が見込めず人工林の放置が問題となっており、花粉の散布量は樹林後30~50年の間にピークとなることから健康の側面から見ても活用が急務となっている。

ひとまずは「組木/KUMIKI」という様々な形に組んだり積んだりして遊ぶことができる組める積み木を手掛けた。これからも積極的に取り組んでいきたい。


ブランディング・ロゴデザイン・プロダクトデザイン・写真
戸田 光祐

メーカー
株式会社サカモト